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世の中には、まだまだ皮膚病で苦しんでいる子がたくさんいるんですね?

●2019年1月19日土曜日の夕方、開院の時間終了間際に、お父さんと息子さんが駆け込んで来られました。。。。

『2年間動物病院を転々としているんですが、皮膚の状態がひどくなる一方なんです。なんとか助けてもらえないでしょうか?』と。

10歳のトイプードルの男の子、K君です。診てみると、全身の皮膚はただれ、かゆみのせいで、一日中全身をかきむしり、悪臭が漂ってきます。この子の居るところは、かいていなくても、ただ立っているだけで、フケの絨毯が出来上がっていきます。

 

 

●皮膚は、2年にもおよぶ皮膚病のせいでしょう。。。象さんの皮膚のように分厚くなり、触るとベトッとしています。一日中、昼も夜もかき続けていて、ろくに眠れておらず、ご家族もゆっくり休めないようです。

●かきむしっているせいでしょう。背中も出血して、毛が抜けてしまっています。

●頬から耳にかけても、ドロドロで、外耳炎も酷い状態です。

 

★10歳の子が、2年間、治療していても治らず、この状態のままでは、あまりにも可哀そうです。治してあげたいという熱心な息子さんに、『治してあげます。少なくとも今よりはずっと良い状態にはしてあげます』と約束をした日です。お薬を飲むK君とお薬をきちんと与えてもらう飼い主さんと、そして、私たち動物病院スタッフとの3人4脚の開始です。(2019年1月20日記入)

治療経過

★1月24日に最初の再診をして、かゆみがかなり減り、かく頻度が減っていることを確認しました。そして、落下するフケもかなり減っていました。

そして、下の写真は、★1月31日の再診のものです。フケが全く落ちなくなっており、触った時のベタベタ感がなくなり、肌がすべすべしてきています。

首から胸にかけても、かなりきれいになってきましたね。

頬から耳にかけても、だいぶなめらかになってきましたね。

★2月8日に再診、本日は、★2月15日です。順調に改善していっています!

目の周りにも毛が生えてきていますね。

本人も、かゆみがなくなって、スヤスヤ眠れるようになったそうです。よかった~!

耳も、初診当初のぐじゃぐじゃ感から、かなり乾燥してきれいになってきました。
近いうちに、体にも毛が生えてくることでしょう。。。(2019年2月15日)

本日3月19日(ちょうど初診から2カ月)飲み薬とシャンプーで治療中のK君が久しぶりにやって来ました。

毎日の飲み薬とシャンプーだけですが、フケも全く出なくなり、かゆみも全くないそうで、毎日快適に暮らしているようです。全身の毛もかなり生えてきましたね!

椎間板ヘルニアの痛みで毎日苦しんでいたH君

は、2019年2月8日に初診でやってきたH君。椎間板ヘルニアの痛みのせいで、当院の待合室でもずっと怒って吠えていました。聞くところによると、数年前に他院にて椎間板ヘルニアのCTと手術を受けたそうです。そして、数か月前に再発して、再度通院を繰り返していたようです。ずっとステロイドの飲み薬を飲み続けていても、痛みがとれず、夜中もずっとワンワン吠えていたそうです。痛みのあまり、お父さん以外の家族が近寄ると咬んでくるようになっていたようです。よほど痛かったのだと思います。

後ろ足は、右側は、踏みなおり反応マイナス。左側は、かろうじてあるかないかという程度で、基本的には後ろ足では立てず、引きずって歩いていました。かなりひどい状態です。

早速当院独自の内科的治療法を開始しました。

翌日の2月8日の再診時には、お母さんが歓喜の声でやってこられました。

『先生、痛みがとれて、昨日18時ころからは穏やかな顔になり、食欲も元気も出てきました!こんな穏やかな顔は何か月ぶりに見たでしょう!』

2年間下痢が治らず、大阪からやってきた I君

I君がお母さんに連れられてはるばる大阪からやってきたのは、2019年3月30日のことでした。主訴は、『2年前から、いくつかの動物病院で治療しているけど、下痢が止まらない。時には、粘液便や血便も出る』というものでした。2年にもおよぶ下痢のせいか、ガリガリにやせてしまっています。なんとか、早急に治し、I君とお母さんを苦しみから救ってあげなければ。。。

早速検査をし、お薬を処方しました。夜に電話があり、お薬を飲んだ5時間後に3回嘔吐をしてしまったとのこと。

まだ、私との信頼関係ができていない状況で、しかも今まで動物病院で治らず、動物病院に対して不信感を抱きやすい状況。治療が続くかなあ?と正直心配になりつつ、『新しいお薬は、最初だけ吐くこともあるので、3種類のお薬を一つずつ6時間間隔で飲ましてみてもらえないでしょうか?』とお願いしました。

4月5日の再診の日。お母さんが喜んで診察室に入ってこられました。『先生!初日だけ吐いたけど、翌日からは吐かなくなり、しかも2年間治らなかった下痢が翌日の4月1日から止まり、良便が出るようになったんです!!』

本当によかった。あと、何年獣医師として現役でやっていけるかはわかりませんが、獣医師を引退するまでに、少しでも多くのこういう子たちを救っていってあげたいと誓った日でした。