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皮膚科は、動物病院の診療科目の中でも受診される患者様が多い科目です。
病気の治療だけでなく、日常のケアについてのご説明や、それぞれの状態に合わせたシャンプーのご紹介も行っております。
皮膚病で悩んでいる犬ちゃんや猫ちゃんはとても多いです。
症状としては皮膚が赤くなったりべたつく、フケが多く毛が抜ける等ですが、耳がかゆい等の耳の症状も皮膚病の一部と考えられます。
アトピーなら内股や顎下、脇腹などに脱毛やかゆみが出るなど、原因によって症状の出る部位が異なるため、感染症皮膚炎については経験値から、原因の予測がつくことが多いです。
問診と検査、診察で原因を把握し、それぞれの病気に合わせて投薬や注射、食餌といった内科的な治療を実施します。
皮膚病の症状にはいろいろな病気や要因が重なっていることが多く、1つずつ順番に対応していると治らない場合があるので、全てを同時に治す必要があります。
当院には、皮膚病が治らないまま何年もステロイドを飲み続けているワンちゃんや動物病院を転々としているワンちゃんが来られることがあります。お薬を飲み続けることにより症状が改善しているのならよいのですが、お薬を飲んでいてもカユミが少しマシになる程度で維持されている子が多くいます。
皮膚病の辛さ=カユミの辛さは、ワンちゃん自身は元よりそれを見守る家族の辛さも想像を絶するものだと感じます。「真夜中に体をかいている音で何度も目を覚ます」という言葉を聞きます。それが何年も続いていると考えるとかなり辛いだろうと共感してしまいます。
食物アレルギーやアトピーなどのアレルギーも多くなっています。お薬を完全になくすことが難しく何らかのお薬を使用し続けるにしても、ある程度のカユミが制御された状態で飲み続けるのと、カユミがあって皮膚をかきむしっている状態なのに飲み続けているのでは、QOLが全く違うと思います。
私の限られた獣医師生命において、少しでも多くのワンちゃんとその家族の苦しみを減らして行けたらと思い、皮膚科専門外来の設置をすることとしました。獣医師は神さまではありません。絶えずベストの選択が出来るとも限りません。唯一出来ることは、ワンちゃんとその家族の苦しみに寄り添い、絶えず新しい技術と新薬の情報にアンテナを張りつつ、過去の豊富な経験から学んだ治療法に自分自身の工夫をこらしていくことです。また、毎日お薬を飲ませたり、シャンプーをしたり、耳掃除をしたり、と家族の方にして頂くことも多くあります。ワンちゃん、その家族、そして獣医師の三人六脚で頑張っていくことが大切です。
獣医師になって18年以上が経ちますが、数えきれないほどのワンちゃんの皮膚病と出会い、治療してきました。『どのようにしていってあげるのが、この子にとってベストなのか?』『どうしていってあげるのが、この家族にとってベストなのか?』毎回悩み、考えてきました。
動物病院で治療をしてきたにも関わらず改善していないケースで多いのは、治療に必要ないくつかのことの一つしかしていないことです。皮膚科に限らず、病気では、原因が一つのことは少なく、その病気が発症するに至っているには、複数のことが同時に原因として起こっているケースが多くあります。それらの複数の原因に応じて同時並行で治療していかなければいけませんし、一つの原因に対してもいくつかのことを同時にしていくことがあります。
皮膚病の治療においては、複数の原因を探らないといけないことが多くあるために、最初にいくつかの検査が必要となることがあります。そのために初期費用がかかってしまうこともありますが、その時点から数年単位で考えると、原因が最初にクリアになり、最終的に投薬を止めることが出来たり、最小限の投薬で済むようになったりすれば、トータル費用としては、最小限で済むことが多くあります。それ以上に、何年も費用をかけてお薬を飲んでいるのにカユミやただれた状態のままよりも、ベストな状態で維持してあげれることに大きな価値があると考えています。ただ、かけてあげれる費用に限界があったり、治療に対する価値観も様々です。一緒に相談しながら治療法を決めていきましょう。
ここでは飼い主さまの声をご紹介します。
ひどい皮膚病で病院を転々とするも、症状は悪化する一方。歩くところ歩くところに落ちるフケを、ご家族で掃除して過ごしていたそうで...
「2年間動物病院を転々としているんですが、皮膚の状態がひどくなる一方なんです。なんとか助けてもらえないでしょうか?」とのご相談...
目の周囲も激しくかきむしっているようで、赤くなって脱毛しているほか、体にもフケが散在していました。前の病院のお薬の作用が消えるまで...
絶えず全ての足とお尻としっぽを舐めつづけていたため、その場所が全て腫れあがり、フケが絶え間なく出て悪臭もその周辺に漂っていました...
皮膚トラブルの症状にはカユミ、フケ、赤み、脱毛、においといったようなものがあります。特にカユミは犬にも飼主様にもストレスが大きい症状となります。 しかし、その原因は、ノミなどの寄生虫による痒みやアレルギー、行動学的な問題までさまざまです。そのため、カユミが見られた際には、できる限り多くの情報を収集し、適切な検査やより高度な診断方法を使い、原因を正確に特定する必要があります。その診断結果に基づき、適切な薬や塗り薬、シャンプーやフードを処方します。また、当院では市販のペットショップやホームセンターで販売されていない薬用シャンプー・サプリメントなどのスキンケア製品や、耳のケア製品などのインターネット販売を行っておりますので、そういった製品の使用法等アドバイスもご希望に応じてさせていただきます。
「皮膚病がひどくて・・・ 出来れば安楽死してもらいたいんです」という切実なご相談でした。
シーズーのB君は、1年前から病院を転々とされたようですが、その努力の甲斐なく、症状は悪化する一方。
歩くところ歩くところに落ちるフケを、ご家族で掃除して過ごしていたそうです。
私は「まず検査させてください。もしかしたら、原因がわかるかもしれないので」と、往診からお付き合いが始まりました。
病気というのは、いくつかの原因が重なり合って起こっていることが多く、一つの原因だけみて治療していても治らないことが多いのです。
複数の原因にターゲットを当て、同時に、場合によっては、一つずつ確実に治療してあげることが大切です。この病気にはこの薬だけ飲んでいればOK!といった単純な紋切り型ものではありません。B君では3点の原因に焦点をあてながら、治療とお薬の処方を開始しました。
治療を始めてから1か月後には、全身の赤みが減り、黒いシミも減り、顔面のシワも消え、全身のべたつきもなくなってさらさらしてきています。
そして、なにより毛が生えてきました。カユミも治療前より大幅に改善しました。
その後も治療を続け、B君は日々元気になり、ご家族皆様も回復を心から喜んでくださいました。
10歳のトイプードルの男の子、K君です。
「2年間動物病院を転々としているんですが、皮膚の状態がひどくなる一方なんです。なんとか助けてもらえないでしょうか?」とのご相談。
診てみると、全身の皮膚はただれ、かゆみのせいで、一日中全身をかきむしり、悪臭が漂ってきます。この子の居るところは、かいていなくても、ただ立っているだけで、フケの絨毯が出来上がっていきます。
皮膚は2年にもおよぶ皮膚病のせいでしょう。。。象さんの皮膚のように分厚くなり、触るとベトッとしています。
ご来院の翌日から治療を開始し、5日後にはかゆみがかなり減り、かく頻度が減っていることを確認しました。落下するフケもかなり減っていました。
さらに1週間後には、フケが全く落ちなくなっており、触った時のベタベタ感がなくなり、肌がすべすべしてきています。
その後約2週間で、目の周りにも毛も生え始め、かゆみがなくなって、スヤスヤ眠れるようになったそうです。
毎日の飲み薬とシャンプーだけですが、フケも全く出なくなり、かゆみも全くないそうで、毎日快適に暮らしているようです。全身の毛もかなり生えてきました。
飼い主さんの主な訴えは「肌がカサカサになって、皮膚が赤くなり、かきむしっていろんなところが脱毛してきました。動物病院を転々とし、ステロイドもインターフェロンも免疫抑制剤も何カ月も試したけど、治らないのです。なんとかしください」というものでした。
診てみると、目の周囲も激しくかきむしっているようで、赤くなって脱毛しているほか、体にもフケが散在していました。
前の病院のお薬の作用が消えるまで待ってから検査をし、そこから治療に取り組みました。
すぐに効果が出始め、かゆみはおさまっていきました。
治療開始から1カ月半後には、かゆみもなくなり、毛も綺麗になりました。
2年以上前から発病し、病院を数え切れないほど、転々としても、良くなるどころか、悪くなる一方で、治療も諦めていたというトイプードルのAちゃんです。
絶えず全ての足とお尻としっぽを舐めつづけていたため、その場所が全て腫れあがり、フケが絶え間なく出て悪臭もその周辺に漂っていました。皮膚の表面は、どこも象の皮膚のように硬くなってしまっていました。
飲み薬とシャンプーと塗り薬を少し工夫していって、1~2週間おきに治療していったところ、どんどん良くなってくれ、悪臭もすぐに消失し、フケもすぐに出なくなりました。
ご来院されましたら、 受付で診察券をお渡しください。
ペット保険に加入されている方は、保険証も同時にお渡しいただけるとスムーズに受付されます。
受付ではどういった内容や状況でご来院いただいたかをお伺いしますので、簡単に「毛が抜けてきた」「耳を気にして掻いている」「ニオイが強い」等をお伝えください。
その後は待合室でお待ちいただきますが、飼い主様が緊張していたり落ち着かない状態だと、動物も安心することができません。なるべくリラックスした状態でお待ちください。
待合室にはテレビや自動販売機も完備していますので、どうぞご利用ください。
ご来院の際は、過去の検査データ・診療明細をご持参ください
問診では、看護師が飼い主様に症状や状態をお聞きします。
問診は言葉を伝えることができない動物にとって、飼い主様と病院側のコミュニケーションを取るとても大切なことです。どんな細かいことでもいいので、できるだけ正しい症状をお話ください。
問診で得た情報をもとに院長が飼い主様とカウンセリングをして説明し、治療方針を検討していきます。
この段階では犬ちゃんや猫ちゃんを診させていただいていません。
身体検査や検査の結果でこれからの治療計画を決めます。
身体検査に加え、血液検査や尿検査、レントゲンや超音波検査等を行います。
まず目視検査や触診で身体検査をしていきます。その後、問診でお聞きした内容や動物の状態に合わせてどういった検査が必要かを判断し、検査を実施していきます。
検査をする前には必ず飼い主様にお話し、確認してから行います。
検査は1つ1つ時間がかかりますが、正しい判断をするための検査ですので、結果が出るまでお待ちいただく場合があります。
問診と各種検査の結果をもとに、病気の内容と治療計画のご説明をいたします。
どんな病気で、何が原因か、どんな治療が必要なのか等をご説明します。
聞き慣れない言葉や理解ができないことは出てくると思いますが、分からないことはお気軽にご確認ください。飼い主様にご理解いただけるまで、きちんとお話しします。
病気の説明の後、家庭で行うケア(安静にしておく、散歩を控える等)はどうしたらいいかの説明も行います。
全ての説明が終わりましたら、治療を開始いたします。
今の動物の状態に合わせて、必要な処置をいたしますが、なるべく動物の体に負担がかからないよう、内科的な治療(投薬や注射、食餌療法等)を優先して実施していきます。
また、食餌療法では、病院で出された食餌を気に入らずに全く食べない場合もでてきます。その場合は病院に相談していただき、また新しい治療方法を考えて実施していきたいと思います。
当院は予約制です。
今回の診察内容や治療方針で、今後の必要な通院回数や通院間隔(毎日来院が必要、1週間に1回等)をご説明します。
飼い主様にご無理のないようにスケジュールを立てていただき、次回のご予約の日程をお決めください。
また、ご予約していた日がもし難しくなった場合は、お電話にて当院にご連絡ください。ご予約の取り直しなど、状況に応じて対応させていただきます。
全ての診察が終わりましたら、受付にてお会計をします。準備が整いましたら順番にお呼びしますので、待合室でお待ちください。
お会計の際、診察券(保険証がある場合は保険証も)をお返しします。
お薬がある場合はこのときに説明がありますので、使用方法等の間違いがないよう、しっかりとお聞きください。
また、今回の診察の中で分からない点がありましたら、どんなことでも質問してください。