外科というと手術を連想しがちですが、身体を切ることはもちろん、動物の体は小さいため、麻酔の影響も心配です。
そこで当院では、なるべく体にメスを入れず、お薬や注射などの内科的な治療を優先しております。
犬ちゃんや猫ちゃんの外科診療で多いのが誤飲の事故です。
誤飲があった場合は、まず問診と身体検査をして、状況に合わせてレントゲンを実施します。お腹にあると分かればお薬を注射して異物を吐かせるなど内科的な対応をしますが、ひどい場合には開腹手術を行います。
また、胴長の犬ちゃんによくある病気として、骨の周りで神経が炎症を起こし、足に麻痺が出る椎間板ヘルニアという病気があります。
運動や散歩を急に嫌がったり、後ろ足を引きずる、麻痺している、背中をなでると痛がる等の症状が特徴です。
一般的な動物病院では、CTスキャンで出っ張っている骨を特定し、全身麻酔で骨を削る手術で対応します。
しかし、体を切る、全身麻酔をする、骨を削るといった処置は動物への負担がとても大きい処置です。
ヘルニアの麻痺は炎症が影響しています。当院には院長が独自に開発した治療法があり、注射や投薬によって炎症を内科的に治療することで、麻痺を取り除くことができます。今までにこの治療を受けた多くの犬ちゃんたちが元気になり、今も走り回っています。
ご来院されましたら、 受付で診察券をお渡しください。
ペット保険に加入されている方は、保険証も同時にお渡しいただけるとスムーズに受付されます。
受付ではどういった内容や状況でご来院いただいたかをお伺いしますので、簡単に「間違って変なものを食べた」「散歩に出たがらない」「びっこを引いている」等をお伝えください。
その後は待合室でお待ちいただきますが、飼い主様が緊張していたり落ち着かない状態だと、動物も安心することができません。なるべくリラックスした状態でお待ちください。
待合室にはテレビや自動販売機も完備していますので、どうぞご利用ください。
問診では、看護師が飼い主様に症状や状態をお聞きします。
問診は言葉を伝えることができない動物にとって、飼い主様と病院側のコミュニケーションを取るとても大切なことです。どんな細かいことでもいいので、できるだけ正しい症状をお話ください。
問診で得た情報をもとに院長が飼い主様とカウンセリングをして説明し、治療方針を検討していきます。
この段階では犬ちゃんや猫ちゃんを診させていただいていません。
身体検査や検査の結果でこれからの治療計画を決めます。
身体検査に加え、血液検査や尿検査、レントゲンや超音波検査等を行います。
まず目視検査や触診で身体検査をしていきます。その後、問診でお聞きした内容や動物の状態に合わせてどういった検査が必要かを判断し、検査を実施していきます。
検査をする前には必ず飼い主様にお話し、確認してから行います。
検査は1つ1つ時間がかかりますが、正しい判断をするための検査ですので、結果が出るまでお待ちいただく場合があります。
問診と各種検査の結果をもとに、病気の内容と治療計画のご説明をいたします。
どんな病気で、何が原因か、どんな治療が必要なのか等をご説明します。
聞き慣れない言葉や理解ができないことは出てくると思いますが、分からないことはお気軽にご確認ください。飼い主様にご理解いただけるまで、きちんとお話しします。
病気の説明の後、家庭で行うケア(安静にしておく、散歩を控える等)はどうしたらいいかの説明も行います。
全ての説明が終わりましたら、治療を開始いたします。
今の動物の状態に合わせて、必要な処置をいたしますが、なるべく動物の体に負担がかからないよう、内科的な治療(投薬や注射、食餌療法等)を優先して実施していきます。
また、食餌療法では、病院で出された食餌を気に入らずに全く食べない場合もでてきます。その場合は病院に相談していただき、また新しい治療方法を考えて実施していきたいと思います。
当院は予約制です。
今回の診察内容や治療方針で、今後の必要な通院回数や通院間隔(毎日来院が必要、1週間に1回等)をご説明します。
飼い主様にご無理のないようにスケジュールを立てていただき、次回のご予約の日程をお決めください。
また、ご予約していた日がもし難しくなった場合は、お電話にて当院にご連絡ください。ご予約の取り直しなど、状況に応じて対応させていただきます。
全ての診察が終わりましたら、受付にてお会計をします。準備が整いましたら順番にお呼びしますので、待合室でお待ちください。
お会計の際、診察券(保険証がある場合は保険証も)をお返しします。
お薬がある場合はこのときに説明がありますので、使用方法等の間違いがないよう、しっかりとお聞きください。
また、今回の診察の中で分からない点がありましたら、どんなことでも質問してください。